昨日の『記憶の忘却曲線 – 人は20分経つと聞いたことの4割を忘れてしまう!』という話の続きです。僕が20数年間にこの仕事に就いたとき、院長である父からたった1つだけ言い渡されたのが、「患者さんの名前を覚えることが仕事だ」。

ノートの写真

たしかに一流ホテルのドアマンのように、お顔を見ただけで「○○様、おはようございます」と言えれば理想です。さっそくノートに患者リストを書き込んで記憶しようと努めましたが、半年くらいで挫折してしまいました。

もしあのとき記憶の忘却曲線と、これから紹介する復習曲線の理論を知っていれば、もっとスマートな対応ができたのに‥と思うと悔しくてなりません(笑)

 

ラッセルの復習曲線のグラフ

上のグラフはP.ラッセルの復習曲線と呼ばれるもので、自然に放置すると忘れてしまう物事について、10分後、1日後、1週間後、1ヶ月後と復習を重ねていけば、やがて鮮明な記憶として定着する!という実験結果です。

事実、この復習曲線を外国語の学習に応用して成果を上げている学校がありました。受験生をお持ちの親御さんであれば、『1.暗記して10分後に復習→2.夜寝る前に復習→3.朝起きて復習』の3ステップをアドバイスしてあげれば、目標達成に役立つことと思います。