僕のスギ花粉症に対するささやかな抵抗その2は、グルテンフリーな食生活。前回ご紹介したアマニ油が『足し算』、つまり身体に良いものを取り入れるという考え方なら、グルテンフリーは小麦を原料とする食べものを摂らない、つまり『引き算』の手法です。

じんましんの写真

ソックスを脱いだ後:お見苦しくてすみません

きっかけは2年前に発症した原因不明の『じんましん』。夕食に中華料理店でレバニラ炒めを食した後に、ふとももやふくらはぎの裏側に虫に刺されたような赤い発疹と、強烈な痒みが出たのです。一晩寝て起きると発疹は消えましたが、今度は下着や靴下のゴムの締め付け部分が痒くなり、また生魚や豚肉などを食べた後も同じような発疹が現れるようになりました‥。

辛抱たまらず皮膚科に行って、処方された薬を半年ほど飲み続けて症状はおさまったものの、1年後に症状が再発! その時、「もう薬を飲むのは止めて、自分で原因を探ってみよう!」と決意し、食事面の試行錯誤を繰り返している中で出会ったのがこの本でした。

内容を要約すると「小麦などの穀物に含まれるグルテンが血管や神経の炎症を引き起こし、脳にダメージを与える真犯人で、年々増加する認知症やうつなどの精神症状は、食事からグルテンを除外することで予防できる」というものです。

グルテンフリーの食事で炎症がおさまるというなら、じんましんも皮膚の炎症だから試してみる価値はあるなぁ〜ということで、まずは妻に頼んで食事のメニューを見直してもらい、食卓からパンやうどん、そうめんの類を徐々に減らすところから始めました。

クッキーやケーキといったお菓子類も食べないというのは、甘党の僕にとってかなり辛いものがありましたが(笑) ゆっくり半年ほど時間をかけて、ほぼ完全なグルテンフリーダイエットに移行しました。

結果、1ヶ月ほどでじんましんの症状は消え、お魚を食べてもお肉を食べてもハイソックスを履いてもOKな身体になったのです。さらに慢性的な鼻炎の症状(鼻づまり)からも解放され、良質な睡眠がとれるようになったのも喜ばしいことでした。→「20数年ぶりに鼻呼吸で熟睡できた‥

「これはひょっとすると花粉症にも効くかもしれない?」と、昨年末あたりから春が来るのを楽しみにしていましたが、残念ながらスギ花粉はそんなに甘くなかった! 試しにマスクなしで外出したところ、鼻水はだだ漏れ、目も痒くなって、1時間ほどで用事を切り上げて引き返してきました。

ただ、室内で普通に生活している分には、これまでのような激しい鼻炎症状(ティッシュの箱を抱えた赤鼻のトナカイ状態)は出てないので、このグルテンフリーの食生活も、それなりの効果はあったのだと考えています。

食事に関しては、今流行りの糖質制限やココナッツオイル&コーヒーについても、自分の身体でいろいろ実験しているところなので、また機会を改めてご報告したいと思います。